子宮がん検診

子宮がんには子宮の出口にできる子宮頚がんと、子宮の奥にできる子宮体がんの2種類があります。
頻度としては頚がんが多いです。
自覚症状は出血(性交時)ですが、出血が起こる前の早期に発見することが大切です。
色々ながん検診がありますが、それらの殆どが早期のがんを発見し治療していこうというものです。
その中で、子宮頚がん検診はがんになる前の状態を捉えようとするもので他とは違います。
子宮頚がんはセックスで感染したヒトパピローマウイルスHPVが子宮の出口の細胞に変化をおこし、
それががんへと進んでいくと考えられています。
細胞の変化を捉えるための「細胞診」とHPV感染の有無を調べる「ウイルス検査」があります。
がんになる前の状態で捕まえる!是非定期的な検査を受けてください。

1. セックスで子宮がん?!

子宮頚がんはセックスによって引き起こされると言う事ができます。
セックスをしたその時からヒトパピローマウイルスHPVに感染する可能性があると思って下さい。
HPVに感染したものの96%は自然治癒。
4%が中等度異型性・高度異型性といういわゆる前がん状態に進行すると言われています。
喫煙はがん化を高める増悪因子だと判っています。 それでなくても、非喫煙です。

2. HPVワクチン

子宮頚がんがHPV感染によって起こることが判って、HPVに対するワクチンが作られました。
がんの発生をワクチンで予防することができるのです。
HPVには100種類以上もの型が知られており、その中で特に子宮頚がん発症に係わっていると
考えられているHPV16とHPV18に対するワクチンです。
さらにこれらの仲間のウイルスで性器や子どもの喉にイボを作るものの感染も予防しよう
というワクチンも開発されました。
HPVワクチン接種ご希望の方は、お電話でご予約をお願いします。

3. HPV-DNA検査

上記のように子宮頚がんの発症と関係が深い2つのウイルス、ハイリスク型HPV16とHPV18型に感染しているかどうかを調べる検査です。
通常行う細胞診と同時にHPV-DNA検査を実施することにより、「前がん状態の発見精度を高める」、「検査結果により、検診間隔を長くでき負担を軽くできる」などが期待できます。
ご希望者を対象に行います。子宮頚がんの「予防」「早期発見」のためにご利用頂きたいと思います。

4. 子宮頸がんは予防するがん(まとめ)

今、日本では、一年に8800人の女性が子宮頚がんを発症し、2500人がそのために亡くなっています。実に、一日に7人が子宮頚がんで亡くなっているのです。その中でも20~30歳代の発症が増加しています。妊娠している人が経験するがんの第一は子宮頚がん、第二は乳がんなのです。
この子宮頚がんは、ホストがセックスをして、ヒトパピローマウイルス・HPVが子宮の出口に感染して起こることが判っています。HPVが持続感染し、感染した場所が、がんになることを抑えるブレーキを破壊することで発症します。また、タバコ由来の発がん物質NNKが子宮頚がん発がんの促進役を担っていることも明らかになりました。

このがんがウイルスの感染によって起こることが判り、ウイルスの増殖を抑える子宮頚がん予防ワクチン(HPVワクチン)が作られました。ワクチンを接種することで、HPVに対する抗体が自然抗体の少なくとも8倍以上に上がり、ウイルスが活躍するのを抑制します。理屈からすれば、感染前(セックス未経験)の女性に接種するのが理想ですが、すでにHPVに感染している人でも充分な抗体の上昇を得ることができ、頚がん発症の予防効果が期待できる、との報告もあるようです。
しかし、理想はHPVに感染する前の接種です。感染前の接種により期待できる頚がん発症予防効果を90%とすると、セックス経験後、ウイルス感染が起きた可能性のある状態の人では40~50%だろうと言われています。
接種タイミングと期待できる効果には差があることを理解していなくてはなりません。

このワクチンはウイルスそのものを含みません。また、他のワクチンで心配される様な卵アレルギーとは無縁の製造方法なので、卵アレルギーは起こり得ません。基本的にどの時期にでも接種可能ですが、妊娠が判ったら一次中止して出産後に続きを接種します。3回接種して充分な抗体を得ることができます。
また、ワクチン接種後に重篤な後遺症であるCRPS:complex regional pain syndrome、複合性局所疼痛症候群が起こったケースが報告されていますが、外傷、骨折、注射針などの刺激がきっかけになって起こる状態と考えられており、HPVワクチン特有のものとは考えにくいものです。

子宮頚がんワクチンは、その利益は個人のもの、であるとも言えます。
社会全体では、子宮頚がん死を減らすと言う結果をもたらすものですが、その点の理解を日本の中で得るには、もう少し時間がかかると思います。

妊娠出産・子育て、と、皆さんの人生の中で休みなく歩き続けなくてはならないような時期が20代~30代、そして一家の中心となる40代。この時期に皆さんに襲いかかる子宮頚がんを予防するHPVワクチンを接種する意味はあると言えます。

忘れてはならないことは、
*ワクチンを接種しても、今まで通り、定期的な子宮頚がん検診で現状把握に努めること。
*今後は、細胞診という今までの検診方法に加え、ご紹介しました、ハイリスク型HPVに感染しているかどうかをみるHPV-DNA検査により早期発見の精度を高めること。
と、考えます。

最後に、同時期に発症する乳がんは、残念ながらワクチンによる一次予防ができません。
自己検診を行い、是非、定期的な検診を受けて下さい。
「乳がんは検診によって早期発見するがんです。」


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乳がん検診(触診・乳腺エコー)

乳がんは増えています。
早期発見できればなんらかの治療法できっと100%生存することができるがんだと言えるでしょう。
年に一回検診を受け、あとは生理が終わった日あたりにご自分のお乳をチェックする「自己検診」。
シコリが2cmまでの時、10年生存率は90% 、2.1~5cmなら70% 、5.1cm以上は:40% 。
乳房の検査は視触診、超音波、マンモグラフィーで行います。
赤川クリニックには超音波があります。
乳腺に何かがあると疑った場合、専門医を紹介します。
精密検査は上記検査に組織検査などが加わります。


卵巣がん検診

卵巣はもともとが親指の頭くらいの臓器です。
10倍に大きくなっても自分では気付かないこともあります。
実際、卵巣がんが発見されるのは「何だかお腹が大きくなった!」とか、「お腹がひどく痛い!」といった、
進行した状態で現れる症状からのことが多く、残念ながら、手遅れのことが少なくありません。
卵巣がん検診という確立された方法はないのですが、腟からの超音波検査を行って、卵巣の形,
大きさに異常がないかをチェックすることが卵巣がんの早期発見につながると考えています。
子宮をチェックする機会に同時に確認できるものです。
是非覚えておいて下さい。


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ピル・ミレーナについて

みなさんに使えるピルには次のようなものがあります。
1. 緊急避妊のため。
2. 避妊のため。
3. 月経困難症治療のため。

1. 緊急避妊(アフターピル)

望まない妊娠をしてしまう可能性がある場合の緊急避難的なピルです。現在は、そのために開発された「ノルレボ錠」を処方します。受精の可能性のある時からなるべく早く服用することが勧められています。服用後10日ほどで出血が起これば妊娠が回避されたと考えます。14日しても出血が起こらない場合は妊娠検査をしてください。陽性の場合は必ず診断を受けてください。この方法は、100%ではありませんし、子宮外妊娠を回避できるものではありません。

2. 避妊のため(低用量ピル)

皆さんにお勧めしている避妊法の1番が低容量ピルOC: oral contraceptivesです。
自分の妊娠は人生の一大事と捉え、そのタイミングは自分で主導権を握っておこうという人には絶対にお勧めできる方法です。
含まれるホルモンの種類によって「トリキュラー、マーベロン、シンフェーズ」を用意しています。ピルを用いると自分の排卵は休みになってしまい、外から供給されるピルに含まれている卵巣ホルモンが体を満たします。この、外からのホルモン、自分で排卵しなくなること、が種々の効果を生んでいるようです。低用量ピルを飲んでいる間の体の中の卵巣ホルモンの量は、自分で排卵しているときのそのレベルを超えるものではなく、過剰というイメージは持つ必要はありません。
服用開始から2〜3ヶ月は不正出血があることもありますが、続けることでほとんどの場合なくなります。
服用始めの頃に何だかムカムカする、というひとがいるかもしれませんが、すぐに感じなくなることが殆どです。
自分の体に合ったものを選んで下さい。
ピルの相談はいつでもどうぞ。
(低用量ピルは一周期分3,500円です。その他の検査についてはそれぞれ別に料金がかかります。)

3. 月経困難症治療のため (もうひとつのピルの目的:生理痛、生理前の不調の治療)

ピルの効用には、月経前症候群PMSや月経前不快気分障害PMDDという、月経を迎える10日くらい前からの心身の不調や、ひどい生理痛、過多月経といった月経時の問題の軽減、改善もあげられます。
*治療を目的にした保険適応のあるピル(LEP: low dose estrogen progestin, ヤーズ、ルナベル)を使います。
*また、条件によって、子宮内に留置するリングの形状をもった黄体ホルモン剤(IUS子宮内黄体ホルモン放出システム:ミレーナ)も用います。これは、リングを入れている間少量の黄体ホルモンが出続けて、子宮内膜が薄くなり、かつ、精子の子宮内への進入を防ぎ妊娠しない、月経量が減るという仕組みです。この黄体ホルモンは血液中にはほとんど移行せず、排卵は抑制されません。一度入れれば5年ほどは効果が続きます。出産経験のある人、次の妊娠まで間を空けたい人、長期間避妊したい人、中高年の人、生理の出血の多い人に向いています。ミレーナは、純粋に避妊を目的にすれば自費診療ですが、月経困難症、月経過多などがあれば保険適応があります。

ピルは避妊だけでなく、色々な使い方で皆さんの毎日を快適にしてくれる道具です。

ピル服用時のマイナートラブル

低量用ピル・LEPの服用を開始した初めの数日〜3ヶ月の間には吐気・嘔吐・頭痛・不正出血・腹痛などがおこることがあります。IUSは装着後1-3ヶ月は少量の出血が続くことがあります。これらはほとんどの場合、軽度で自然におさまりますので、あまり心配はいりません。 辛い時には申し出てください。

重篤な副作用:血栓症

血栓症の発症頻度は大変低く、ごく稀な副作用です。 妊娠による血栓症の発症率の5分の1程度です。 現在服用中の方がすべて危険なわけではありませんので、落ち着いてご自分の状況を見極めていただき、ご心配な点はご相談くださるようお願いいたします。

*血栓症が疑われる症状
1. 下肢の急激な疼痛・浮腫
2. 突然の息切れ、胸痛
3. 激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺・構語障害
4. 急性視力障害  などがあります。
このような症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診してください。
その際は、低用量ピルあるいはLEPを服用していることを申し出てください。


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妊娠を考えている方へ

妊娠の成立で女性にとって条件と言って良いものは、排卵です。
ご自分が排卵しているかどうかは、基礎体温というものを記録することである程度のことがわかります。
排卵に関わる問題は以下のようなものがあります。

1. 月経不順

排卵がうまく起こっていないかもしれません。

2. 無排卵周期

基礎体温をつけてみたら、排卵していないかもしれない、と思ったら。排卵がうまく起こらない、起きても不順な場合、プロラクチンというお乳と関連したホルモンレベルが高い人がいます。授乳中という生理的背景もあれば、脳下垂体という内分泌腺の問題があることもあります。また、抗不安薬、胃潰瘍の薬などの服用を続けている人にも見られます。
さらに、甲状腺機能の低下がある人も。そういう検査と治療できるものに対応しています。

3. 排卵のタイミング

超音波検査で卵胞の大きさを計測して、排卵のタイミングを見ます。基礎体温を記録していると判りやすいです。排卵を挟むように2回くらい計測することもありますが、排卵障害の保険診療では接近した日の同一検査は認められないこともあり、状況によって2回目は自費になるかもしれません。

4. 排卵障害

排卵がうまく起きていない場合、治療で改善される問題が見当たらない時には、排卵誘発剤(クロミッド、セキソビット)を内服して反応を見ます。排卵誘発剤を服用して数日後に卵巣に卵胞が育っているかを確認し、タイミング合わせをしていきます。

上記の他に、妊娠が成立する前に風疹、水痘、麻疹などの感染症に対する抗体の有無を検査し、必要があればワクチンを接種するという準備もあります。


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更年期(?)と感じている方へ

突然顔がカーッとして赤くなり、汗がドバッと噴き出してくる。胸から上のことが多い。
何だかスッキリしない。だるい。イライラする。落ち込みやすい気がする。
腕なの皮膚が痒い。発疹があるわけではないけど、蟻が這っているような感じ?
そもそも最近月経が不順。
こんな感じで何かが変だ、と感じ始める人が多いです。

月経は排卵の結果です。排卵は、性成熟という状態の中、視床下部・下垂体から出る「排卵しようよ!」というホルモンの刺激を受けた卵巣が、そのホルモンの周期的変化に応え卵胞を膨らませ、時期がくると排卵する現象です。排卵のタイミングで妊娠が成立しなければ、およそ2週間で月経がくる。この月経は、卵巣ホルモンにより厚くなった子宮内膜そのものです。この卵巣の仕事も年月を経て休みがちになる。刺激を受けても応えない。より強い刺激が起きてやっと反応する。そして、最後は、もう休みます、となります。その頃には、月経が不順になって、間が空き、もう終わりかと思うとまた忙しく来て、そしてまた間が空いて一年来ないと、「閉経」と言われます。
更年期の症状は、この卵巣ホルモンの低下と、卵巣を刺激するホルモンの増加のバランスから起こります。

更年期の検査

ですから、更年期かな、と思ったら、卵胞ホルモン(エストロジェン)、卵胞刺激ホルモン(FSH)を測定します。また、だるい、という症状を出す、甲状腺機能低下症の検査(甲状腺ホルモン:TSH, FT4)も合わせて行なっています。
不正出血も少なくなく、この年齢で注意が必要な、子宮体癌の検査をすることもあります。

更年期障害の治療

低下した卵巣ホルモンを補充するという、単純明快な「ホルモン補充療法HRT」が中心になります。
卵胞ホルモンは飲み薬もありますが、今は、皮膚に塗る薬(ル・エストロジェルなど)や貼る薬があります。
黄体ホルモンを併用することが殆どです。(デユファストンなど)併用により、子宮体癌のリスクが減ることが言われています。
卵胞ホルモンの使用は、乳癌の発生頻度を1.2倍にすると言われていますが、定期的検診を受けることで不安を解消することができると思います。

漢方薬を試すこともあります。(加味逍遙散、桂枝茯苓等など)

「更年期障害かなあ、、、、」と感じたら、ぜひ、いらして下さい。

akagawa clinic

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