妊娠診断について

1. 尿検査

尿の中のHCGというホルモンをチェックする検査です。
皆さんが市販の妊娠検査薬として買い求めるものがこれです。
産婦人科の外来でも同じものを使っています。
最近の市販検査薬は感度が良く、妊娠4週くらい、受精して2週間くらい経っていれば陽性(+)になります。

2. 基礎体温

ご自分の体の調子や排卵の有無は、基礎体温を記録することで把握することができます。
排卵と同時に卵巣からは卵胞ホルモンと黄体ホルモンが分泌され、これによって体温が上がります。
排卵後妊娠していなければおよそ2週間体温が高い時期が続き月経が来ます。
出血とほぼ同時に体温は低下。
もし排卵時に妊娠が成立したとすると、体温は上がったまま2週間を越えます。
多くの人の月経予定日がこの2週間目に当たりますが、
それを越えて高い体温が維持されれば「妊娠しているのでは」と考えて良いと思います。
そして、前述の尿検査で確認します。
基礎体温の記録があれば何時受精して今が妊娠何週かは正確に知ることができます。
記録がなくて月経周期も不順な場合、計算上の週数は正しくないこともあります。

3. 超音波検査

ここからが産婦人科医の登場。
外来で行う妊娠診断で最も大切なことは、妊娠しているのであればそれが正常な妊娠かどうかを判断することです。
超音波検査は腟からアプローチします。
条件が良ければ妊娠4週中頃には胎嚢(タイノウ)と呼ばれる赤ちゃんがその中で育つ袋が見えます。
正常な5週なら必ず見えます。
この袋が子宮の中にあれば正常です。
子宮外妊娠ではない、と言って良いと思います。
正常な経過をとっている6週になると小さな赤ちゃんが見えるかも知れません。
正常な7週では1cmの赤ちゃんが見えるはずです。


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妊娠診断のあと

1. 妊娠の継続を確認

経腟超音波検査(腟からの検査)を用いて胎嚢の中のあかちゃんの存在を確認します。
赤ちゃんの姿が見えたら、心臓の動きが判るか。
心臓の拍動が確認できたら、この妊娠が無事に続いていると言えます。

2. 2週間に一回みています

5週くらいで妊娠診断ができて、その後は2週間に一回のペースで赤ちゃんを見ていきます。
7週で赤ちゃんは1cmを越え、9週では、腕や足が伸びて来ます。
小さな小さな人の姿を見ることができます。

3. 子宮頸がん検査と乳房チェック

妊娠9週頃に皆さんにお勧めしている検査です。
子宮頸がんと乳がんは、20〜30歳代の女性に多く、まさに、妊娠した皆さんが受けるべきがん検診です。
子宮頸がんの検査は「細胞診」という検査です。
子宮の出口の細胞を採取して検査します。
今後はHPVヒトパピローマウイルスのチェックもする予定です。
乳房チェックは視触診と超音波検査を併用して行います。

妊娠初期の乳房チェックについてはこちらから

4. 妊婦健診

妊娠診断から継続チェックを経て、妊娠11週頃から定期的な妊婦健診が始まります。
この時から母子手帳を活用していきます。
妊婦健診前の継続チェックの際、助産師から妊婦健診についての説明、母子手帳のもらい方の説明があります。
是非良く聞いて準備に移って下さい。


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望まない妊娠にきづいたとき

ご自分が妊娠しているかどうかを知る方法は尿検査、基礎体温を用います。
授精した日からおよそ3週間経った妊娠5週くらいの受診で、超音波検査によって正常な妊娠かどうかの診断ができます。
あまり週数が小さいと診断できないことがあります。
もし、妊娠を続けないのであれば、以下の方法を選択します。

1. 人工妊娠中絶術

正常な妊娠であることを診断したら妊娠5週から11週まで手術的に妊娠の中断を行うことができます。

2. 緊急避妊

このセックスで妊娠してしまうかも知れない。
そして、その妊娠を今は望んでいないのであれば、なるべく早く受診して下さい。
受精のタイミングから72時間以内(できれば24時間以内)に緊急避妊用の卵巣ホルモン剤を服用することで、
望まない妊娠を回避できるかもしれません。
まずは、受診してください。

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